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ベンチャー教育

 ベンチャーに関するカリキュラムを持つ大学が増えてきた。ベンチャーという言葉は、米国ではあまり使われない。start upという。start upというのは急成長を目指してがむしゃらに取り組むイメージなのであるが、日本と米国では環境が異なるので安易に比較するわけにはいかない。小さい組織が現状のビジネスモデルを維持することを考えれば、それは中小企業のままでベンチャーとはいえない。

ベンチャーとはイノベーションを目指すことである。イノベーションは技術革新という意味ではないことは周知されてきたようである。生活様式を変えることである。


 井深大(いぶか まさる)氏はインベンション(発明)とイノベーション(革新)に関してこのように述べている。「インベンションはエジソンが電灯を考えついたように原理そのものから新しいモノをつくことで、イノベーションはその商品性や製造法にさらに磨きをかけることである。エジソンの時代と違い次から次へと新発明が生まれる時代ではないのでイノベーションが重要である。

 このイノベーションには夢が必要である。学生時代読んだ雑誌無線と実験に腕時計のようなラジオの話があった。これがポケットの中に入る小型ラジオのアイデアに繋がった。実際につくるには多くの難題があったが、この商品は次の成長をもたらした。当時ラジオは家で聞くのが当たり前でそれで十分であった。必要性だけに目を奪われていたらポケットラジオは生まれなかった。」(「有訓無訓」日本経済新聞社より)


 何よりも夢を持って欲しい。


 余談)拙著「ビジネスリーダー」(2008年産業能率大学出版部)で、ビジネスリーダープログラムが必要なのは、自治体であると書かせていただいた。地方創世が期待されている。私は30年以上にわたるコンサルタント経験において、新前川レポートに指摘されて以来との言い換えることができるが、真の内需拡大がされてきたようにはあまり思えない。

 ベンチャーマインドや強烈なビジョンなく、単にお金を出してもらっても、成功するはずがい。