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この本の背景

この本の前書きを抜粋紹介したい。

 戦略マーケティング、財務といった知識は経営には欠かせない。しかし、戦略とマーケティングがどのように繋がるのか、財務がどのように関係してくるのかなど悩ましい。

 多くの企業では、中期経営計画(私が27年前にコンサルティングで上場支援をさせていただいた時、東証へ提出する中期経営計画は5年、長期経営計画は7年であった)や年度計画などが予算管理制度などと連携して、3年サイクルでローリングしている。つまりある一定の経営計画のパターンが各企業で存在している。

 そうした企業の方には、この書籍は確認として使っていただくとよい。実践フォーマットで構成されているので、自社の事業計画立案ロジックと比較・検討していただければよい。

 事業計画そのものが定型化されたものはなく、よいかどうかわからないという組織の方は、この書籍に紹介されているツールを使って作成してみていただきたい。

 

 この書籍の目的は、事業計画の立案をできれば全てのビジネスマンに体得して頂くために書いたもので、そんなに驚くような新理論が出てくるわけではないが、多くのエクセレントカンパニーやグローバルカンパニーで実践してきたコンテンツを、取捨選択を通じて要約したものである。

 様々な経営理論との検証を繰り返しながら、こんな手順、こんな手法で作成すればある一定のレベルの事業計画はできるはず、触発になるはず、という本である。従って、この理論はもっと詳しく紹介したほうがよい、という意見もあると思うが、実践経験から凝縮した考え方と手法を要約したものだとご理解いただきたい。

 事業計画なので戦略から財務までこの本の対象範囲は広い。様々な知識を羅列することが目的ではない。事業計画立案というシナリオに沿って展開するものである。

 

 先日ある企業で中期経営計画に備えた事業提案発表があった。終了後、トップマネジメントが懇親会でこのように述べた。「やっとツールの紹介ではなく、自分の言葉で話すようになった。」

 この本で紹介するのは、理論であり、ツールであり、手順であるが、あくまでツールのサンプルである。実践で凝縮したといっても、それは効率的に考えるためのヒントであり、アイデアや創造性、展開といったものはそれぞれが生み出すものである。

(中略)理論と実践の繰り返しで信念は生まれる (以上)


 この本は戦略や事業計画を専門的に緻密に研究しようという方のための本ではない。実践するための本である。よって、添付のワークシートが最も重要である。

 永くお付き合いのあるクライアントから、書籍にしたらどうか、というお話があった。書籍にすれば自習ができる。組織の共通言語化にも役立つ。技術者や役員など、皆が戦略や会計の学者になる必要はないが、戦略から投下資本のシミュレーションまで実務的に理解できる状態は、組織の大きなパワーとなる。

 一方で、SWOTは多くの方が知ってはいるものの、SWOTの本質をとらえ、使い熟せている組織を殆ど見たことがない。知ってはいるものの、実際の事業計画ではお目見えしない・・・。

 そうした顧客のニーズと背景から、執筆したものである。コンサルタントなので研究的なものは得手ではないが、実践で使い込み、検証したものであるので、様々なご指摘はあっても、間違いはないものと思っている。

 理屈はともかく、やってみなさい・・・という思いである。いかに、情報不足、分析不足、思考不足であるかに気づいていただければ(私自身も含め)、触発されれば幸いである。