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この本の背景

 ドラッカーが亡くなった後でもドラッカーの書籍は良く読まれる。SWOTは経営戦略においては、陳腐な手法かもしれない。しかし、戦略の本質をついている。実際、使い熟せている組織を見ることは少ない。ドラッカーと拙著を比較するのは、おこがましいのであるが、内容は20年以上に前に考察され、実践されてきたものである。やってきて、成果が出ているものであるので、それなりに効果があるものと勝手ではあるがそう思っている。

 リーダーシップにも変化はあるが、基本的なものは変わらない。戦略の前にビジョンや理念が優先・・・。変化するものもあれば不易なものもある。

 ナレッジワーカーの生産性に関しては、ある程度、普遍的なものがあると考えている。例えば、不可欠余裕時間だ。そもそも1日8時間を計画するということに無理がある。計画の前に、先ずは記録なのだが・・・。
 この本ではタイム・キャピタル・マネジメントという時間生産性を中心に語っているが、ナレッジワーカーの特性を理解せずに、時間測定や見える化をしても・・・苦しい。
 そこで、この本ではナレッジワーカーの特性について事例を用いて解説している。次に時間生産性のマネジメントがくる。ちなみに時間を使っているのは、実際的だからである。他に良いツールがあれば・・・たぶん無い。
 時間生産性のポイントは組織と個人、それと業務区分である。単にIE的に業務を標準化し測定するのは、工場の自働化ではないので、無理がある・・・ナレッジワーカーの本質を知らないと、記録の測定だけで疲弊させてしまい、実態を見てもピンと来ず、対策案さえ出てこない。

 生産性を組織生産性と個人生産性に分けることが、PDCAにおいて構造的に必須となる。また、業務の特性つまり目的が異なるのでマネジメントの方法も異なる。

 しかしである。この本でタイム・キャピタル・マネジメントを紹介しているのであるが、最も大切な「改善」に関しては全く言及していない。それは本には書けない。
 自転車に初めて乗れた感覚を覚えているだろうか。ある閾値を超えて、この感覚なんだ。何かおかしいぞ・・・といった鼻は、説明できない。それはその人の手の中にあるようなものだからだ。
仮説のない現状分析は無意味だ。その意味で、見える化の前に仮説を検証する見える化そのものが、最も本質的な課題となる。それは経験と鍛錬に裏打ちされたものだから、書けない。